瞬からのヒントで早季が思いついた起死回生の作戦。
悪鬼と思っていたものが悪鬼でなければ…。
バケネズミと人類の戦いは思わぬ終幕を迎える…。

人間の暗黒面を見せられる作品でしたね（＾＾；
2クールで描き切った完成度の高い物語でした。

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野狐丸たちが無事なのは、悪鬼と思えたものが『悪鬼』ではないから。
バケネズミに育てられて自分をバケネズミと思っているから、
攻撃抑制と愧死機構が働かないのでは？

その仮定に従って、奇狼丸が犠牲になる作戦が実行される。
犠牲になる代償に奇狼丸が望んだのは大雀蜂コロニーの女王を救うこと。
自分のコロニーの存続こそが彼の戦う理由だったのですね…。





作戦は的中し、偽悪鬼は同朋のバケネズミを殺したと思って愧死機構を発動させる。
苦しむ偽悪鬼を見て、早季も愧死機構が発動しかけるが何とか助かります…。

切り札のメシアを失って呆然自失のスクィーラ…
バケネズミの反乱はこうして静かに幕を閉じたのだった。




捕らわれたスクィーラに、無慈悲な戦いを行った理由を問う早季たち。

呪術を持つ人間に生殺与奪を握られた奴隷以下の状態からの解放。
スクィーラもまた奇狼丸と同じように同朋のために戦っていた。
謝罪を要求するなら、人間の方がまず謝罪しろと…。

生き残った人から早季の両親のその後も判明。
早季の両親は町に帰り、不浄猫を解放し、図書館の危険な書物も焼いた。
最後まで役職を全うしたのですね…。

清浄寺の調伏で悪鬼を一時的に弱らせるが
スクィーラたちは清浄寺を襲撃して壊滅させる。
そこで、早季たちが東京に向かったことを知ったのですね。




裁判にかけられるスクィーラ。
自分は人間だと主張するが、人々は嘲笑して残酷な処刑法を課す。

無間地獄の刑。
富子さんが言っていたような楽には殺さない、恐ろしい処刑です。




倫理委員会と異類管理課の課長の兼任となった早季。
文献からバケネズミの当初の学名が間とハダカデバネズミを合わせたようなもの。

覚はバケネズミの遺伝子を調べて、ハダカデバネズミではなかったと突き止める。
ベースになったのは別の生き物…。
姿を消した呪力のない人間の種族がバケネズミにされた…悪夢のような真実。




事実を知った早季は、無間地獄の刑のスクィーラを呪力で焼き、苦しみから解放する。
会った時からいろいろあった相手…思えば不思議な縁でしたね。





早季と覚は結婚！
そして10年後…。

生まれる子供を思って、手記を示す早季。

その頃には、もっといい社会になっていればいいと
恐怖の対象から希望へ…。





ＥＤは早季が失った近しい人たちを回想した姿…。
最後に全人学級に貼られた文書が。

『想像力こそが、すべてを変える。』

言われたままでなく　自分で考えなさいって戒めなのでしょうね。


話が進むに従っておぞましい世界の謎が明かされていくのが面白かったです。
アニメーターの個性を生かす方針の制作方法も、他のアニメと違う映像を作りだし、
独特の魅力のある作品でした。
もう一度最初から見直すと新しい発見もありそうですね！

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(C)貴志祐介･講談社/｢新世界より｣製作委員会/tv asahi