掲示板のＳＳから始まったユニークな作品が原作。
魔王討伐に向かった勇者が出会ったのは、とても魔王と思えない可愛い子だった。

勇者が来るのを待ち続けていた魔王。
彼女の夢は、今だ見ぬ丘の向こうへ行くことだった。

「狼と香辛料」のスタッフが作る世界を変える試みの物語。

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15年続く魔族と人の戦い。
勇者は3人の仲間とともに魔族討伐の旅に出るが
進まない討伐に、ただ一人で魔王の城に向かう。

勇者のスタイルはどう見てもＤＱの勇者ですｗ
ゲームのテンプレの形を取っているので、登場人物も職業名なんですね。

こんにちわ～♪

しかし待っていた魔王は、フレンドリーに挨拶してくる女の子ｗ
第43代、字名は「紅玉の瞳」
ちゃんとパフパフな胸に紋章もあります！




「待っていたんだ、君が現われるのを。　ずっとずっと楽しみにしていた。
　今こそ幕を開けよう...。　
　この我のものと成れ勇者よ！」

「断わる！」

話しあう気のない勇者に、魔王は戦いに隠された現実を語りだす。
魔族のせいと言われたことは公害だったり経済問題だったりしたのだって。

一方、勇者に置いていかれたパーティは離散（＾＾；
寝てる時が一番ウルトラハッピー。
まず魔法使いがやる気を無くしたｗ

経済も分からない勇者に魔王も困惑。
勇者の賢さは低いようです（＾＾；




魔王の話では、魔族との戦争で人間の経済はまわっている状態。
戦いの前線の南部国を犠牲に、中央諸国は経済を潤わせている。
戦争特需ってやつですね。
戦争で儲ける商人には美味しい話なんですね。

魔族が勝っても人間が勝っても、戦いが終れば待つのは経済の崩壊。
まだ食料生産量も十分でなく餓死者が出るという予測。

言ってる間にも、農奴姉妹が家族と家を無くす悲劇に...





勇者を失ったパーティは撤退中。
一人で出て行った勇者は敵前逃亡と言われても仕方ない。
女剣士は一人で去った勇者に恨み節ですね（＾＾；

魔王は、破滅以外の未来を夢見ていた。
あの丘に向こうへ...

「私が望む今だ見ぬものを探すために。
　私の瞳、私のあかり、私の剣となって欲しい」

勇者にいっしょに新しい世界を作るためのパートナーとなって欲しい。
世界の半分を分け合っても、分裂した世界になるだけ。

「半分じゃなく全部あげられるものがある。　
　私自身だ。
　その代わり私は勇者が欲しい。　私は、勇者のすべてが欲しい！」

それプロポーズだよねｗ





魔王はあまり自分の体に自信のない様子（＾＾；
でも勇者はそんなことないとｗ

そして勇者は魔王との契約を受け入れる覚悟をする。
多くの血が流れても、戦争の続く現状を打破するために

「覚悟は出来ているのか！？」

「勇者と今後、一生離れる気はないんだからな！」
「あたりまえだ！」





かくして、前代未聞の勇者と魔王のペアが誕生ｗ

魔王は勇者とのラブラブな契約をシミュレーションしてたのね。
勇者抱き枕ｗ

魔王の角は取れるの！？
魔王のカチューシャですか（＾＾；

「さあ行こう、丘の向こうを探しに」

勇者も魔王も、自分の役割を捨てた世界。
魔王を倒すってエンディングを否定したその先にあるのはどんな世界なのか？

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