虎の怪異「荷虎」との対決を決めた羽川は、ブラック羽川に手紙をしたためる。
最初で最後の助けを求める願いを…。
主人の願いに応え、荷虎と対決するブラック羽川だったが…。

猫物語(白)、最終話です。
羽川が無くしたものを取り戻すまでの物語でした。
迷った末にようやくたどり着いた答え…。
　

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ブラック羽川への手紙の最後で、生まれて初めて他人に助けを求めた羽川。

「荷虎」もまた、羽川が切り離した感情が生んだもの。
仲を取り戻した義理の父母を見た嫉妬から出来たものだった。





切り離した感情だけど、それもまた羽川自身のもの。
嫉妬である「荷虎」も受け入れるからと、ブラック羽川にお願いする。

自分探しに世界を巡るイメージ映像がシュールですねｗ





手紙を読んだブラック羽川は、妹と呼んでくれた主人の願いに応える。
泣きはしない鳴くだけ。　ただの飼い猫。
それでも主人に頼られたから、最後のご奉仕。





「荷虎」は、ひたぎの家を燃やそうとしていた！
駆け付けた、ブラック羽川は「荷虎」を阻止しようとする。

嫉妬の炎から生まれた「荷虎」は、嫉妬の対象を燃やすだけ。
自動機械であるともいえる。　怪異としてはそれが自然なのでしょう。

ブラック羽川も、かつてはストレスを晴らすために暴れ回った。
それが主人のために行動するように変わった。怪異としては珍種なのでしょうｗ





「荷虎」は、羽川は苦しい感情を切り離して怪異を作ると羽川を告発。
穢れのない白であろうとして…。

ブラックの表層に出てきた羽川が、「荷虎」に呼びかける。

私は本物じゃなくて人物になりたい。　
美しくなくても、白くなくてもいい、　私はあなた達と一緒に汚れたい。
帰っておいで、もう門限だよ。　一緒にご飯を食べようよ。

しかし激しい嫉妬の化身の「荷虎」は従わずに、攻撃してくる。
猫が虎に勝てるわけはないとブラック羽川も分かっている
それでも抗った健気な猫…。

やはり無理だった無茶だったと諦めかけた時――。




そんなことはねーぞ、羽川！

「荷虎」を縫いとめる妖刀“心渡”。
そして登場した、主人公・アララギさんｗ

無理だったかもしれない。　無茶だったかもしれない…　でも、無駄じゃなかった。
お前が命懸けで頑張ってこの虎の放火をたった10秒遅らせてくれなかったら、僕は間に合わなかった。
そしたら、僕はきっと…　泣いてたぜ！





羽川が切り離した感情を受け入れ変わってしまう不安を言うと。
暦は、どうなろうと羽川だと。

変わってもお前だ。安心しろ、そこで変に甘やかしたりしない。
嫌な奴になったら嫌ってやる。悪いことしたら怒ってやる。恨まれたら庇ってやる。
頭が悪くなったら、まあ、僕が勉強教えてやるし。　泣いたら…　僕が慰めてやる。

暦に優しくなでられ、「荷虎」も吸収した羽川さん。





そして、羽川はずっと言えなかった暦への告白を…

「私は阿良々木くんが大好きだよ。　結婚を前提に私と付き合ってくれないかな？」
「ごめん、僕今好きな子がいるんだ」

暦の返事は分かっていた羽川。
ちゃんと告白し、フラれ…　その悲しみも自分のものとして受け入れる。
こうして、羽川は羽川という人物になれた。





ブラックを受け入れたことで、羽川の髪は白黒のメッシュに（＾＾；
羽川家の借家が見つかった時、両親に願って部屋をもらう。

やっと帰る部屋のできた羽川。
ずっと迷ってきたから見えていた真宵ともこれでお別れですかね。

私は私になれた…　だから初めて言える。
ただいま――。


羽川の物語は、これでやっと解決ですかね。
ブラック羽川はもう見れなさそうなのが残念です（＾＾；

５話目にしてやっと出て来た暦は、カッコよすぎでした（笑）
いったい登場しない間、何があってあんなワイルドになったのかｗ
その話は次のエピソードでしょうか。

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